九州縦断自転車の旅〜4/7〜
雨の一日・・・
峠道の数は今日がダントツの一番。オマケに雨。
昨日は予想外の雨と気力低下?により
予定距離より短くなってしまい、今日は御所浦発のフェリーが
11時過ぎで水俣着がお昼過ぎだった為、今日の目標地点「鹿児島市内」まで
短時間で行かなくてはならない。
雨は容赦なく降り続き、峠の上り坂は滝のようだ。
カッパを着て靴下を脱ぎ、ひたすら漕ぐ。
休憩は体が冷えるから、ドリンクを飲むだけにし、ただ黙々と峠をクリアしていく。
一つ目の峠を越えると一気に下ってまた峠・・・
出来るだけ前を見ず、前輪のすこし先を見つめ、ただ無心になり機械のように足を回す。
そうだ、命令やインプットされたプログラムをこなす機械なのだ。っと思考回路が飛んでしまった。
疲れたら、ダンシングで上り、座って、引き足で上り、またダンシング。今度は踏み足・・・
だんだんと体の力が出てこなくなる・・・
カッパの中は汗でビチョビチョなのだ。
ゴアテックスも限度を超えるとタダのビニールカッパみたいだ。
日はとうに落ち、辺りは暗く一段と寒くなる。
追突防止のリアLEDは2個に増やしとフロントもLEDを点滅させる。
あぁ、ここら辺の草むらでテント張っちゃおうかな・・・なんて。
気持ちも弱く衰退しながら長い下り坂を下りた時、目の前に広がったのは鹿児島の町並みだった。
雨粒に濡れるサングラス越しに見えた町の光が
四方八方ににじんで、綺麗だったな。
さて、少々危険を冒して鹿児島市内へ来たのには理由があったのだ。
妻の幼なじみに約束の通り電話をかける。
招いて頂いたご自宅で出てきたのは、温かい食事にお風呂、
そして初対面なのに、もてなして頂いたHotな心でした。
冷え切っていた体にここまでして頂いて・・・
感無量でした。
最高に長く、最高に疲れ、最高に温っかい一日だった。
5月20日 走行距離130km 〜〜Kai〜〜