九州縦断自転車の旅〜7/7〜
漕いで漕いで漕ぎまくった九州縦断。
志布志港からフェリーが出航する時、見えなくなるまで九州の大地を見続けていた。
あまりに九州は大きく、緑濃い山は永遠と続き紺碧の海はいつも側に居た。
そんな大地で出会った人々みんな心に残る温かい方々ばかりでした。
多くを語り、書き記したかったけど、語り尽くせない想いが多すぎたのだ・・・
旅をする人はみんな、なにかしら意味があって旅をしていたり
話せない様な事情を持った怪しい裏を持っていたり・・・
僕この旅でどんな意味や目的があったのだろう。
自分を追い込まなくては、毎日の幸せや、当たり前の事が分からなくなり自分勝手になったり、
ありがたみが無くなってしまう。
ヌルいと感じて毎日お湯を流し続け、ある日、我に返ると
実は体を芯から温めてくれるやさしいお湯だったんだと分かる・・・
運命の出会いと意思とは関係のない突然の引き裂かれる様な永遠の別れ、
多くを経験しても決して次に待ち構える別れには何にも役立たず。
残したもの、残されたもの、語ったもの、語れなかったもの、出来た事、出来なかった事。
そして、人を想える尊い心と生きる内に宿す対局した直視しがたい暗いかの存在。
人の命は永遠ではなかった事に改めて気がつく。
ひたすら峠を越え、冷たい雨に打たれ、汗水垂らし、何度も転んで血がにじんでも
自分で目の前にある目標に向かって真正面から立ち向かう。
自分で自分を励まし自分で解決し自分で整理する。一度決めた計画はただただ黙々と実行する。
そうしながら、時にテントの中で、時にフェリーの甲板で潮風を浴びながら
今回の旅で絡まっていたクモの巣の様な複雑な幾何学的なロープを
一つずつ解きほぐして考えていました。
悪いのは誰でもない。運命なのだ。
本当の自分の弱さ、弱点や汚点は自分しか知らない・・・
あえて言ったりしないし、それが悟られないように薄いベールを貼って誤魔化してしまう。
そんな自分がイヤだった。
九州は良い所です。
何処に行っても奧が見えない位自然は深く、峠は果てしなく続く。
ありがとう九州。
ありがとう出逢ったすべての人へ
5月23日 総走行距離 630km 〜〜Kai〜〜