育児と冒険の履歴

子育てをしながら冒険し続ける記録

4歳児と涸沢までの道のり〜1日目〜

4歳児の子供を連れて山へ。上高地から涸沢まで片道6時間。

大人でも日帰りは厳しい片道16kmの道のり。

標高差は820m。馴れた大人なら大した事は無くても

子供にしたらそれは夏の大冒険なのです。

スッキリしない空模様の夏の間、

ずっと涸沢まで行ける可能性について考えていました。

幼稚園までの3キロの道のりは1時間30分で歩けた事があった。

その時はかなり寄り道をしながらの超スローペース。

涸沢までなら登りは行程の1/3、その他は平坦だ。

幼稚園までの道のりよりよっぽど魅力的な道だから

時間は掛かっても飽きずに歩くだろう。

目標は涸沢にして、歩けそうに無いなら徳沢や横尾で

引き返しても良いじゃないか!と気楽に考えて行く事に。

初日に横尾まで行く事が出来れば涸沢は近い。

予定は2泊から3泊それ以上は子供に負担が掛かりそうです。

山小屋は使わず、テント泊としました。

06:30 沢渡駐車場到着。一日¥500。ETCの深夜割り引き時間帯(0〜4時)で現地到着。

深夜割引は休日¥1,000に匹敵する安さです。

上高地行きバスは子供の運賃は要らず。

この先トイレはチップ制だから駐車場で出来るだけ用を済ます。

07:50 上高地行きバス出発。バスは20分おきに頻発。大人往復¥2,000だ。

08:20 上高地バスターミナル到着。最盛期は地元企業のバス会社が

誘導員同士で無線でやりとりして狭い道の交通整理を行う。基本は地元バス優先の様だ。

子供の体力に自信があれば大正池で下車し、綺麗な田代池で写真をパシャリしても良いね。

08:30 上高地バスターミナルを出発し取りあえず河童橋へ。

子供はお昼ごはんがしっかりあると思っているから、大人みたいに

お昼を抜いたり、行動食にしたり応用が利かない時も。今日は子供用に河童橋の売店で

おやき等を購入しお昼ごはんとする。僕はいつもの行動食で事足ります。

水は徳沢まで持つ様に考えて携行します。僕は1.5リッター持ちました。

子供は一切持ち物はありません。リュックを嫌がらない子なら持たせると可愛いですね。

靴はいつものスニーカーを履かせました。涸沢までの道のりに荒れた登山道は少ないのと

体重が軽いので登山靴は必要無いと思います。

予備の水遊びにも使えるつま先の隠れるサンダルを持ちました。

服装はいつもの格好にスパッツのみアウトドアメーカーの子供用を買いました。

大人も一緒ですが、下着は乾きやすい生地が良いです。

子供用の着替えはかさばらないので沢山持てます。

冬用のジャンパーやベストなどがあると

寝る際に寝袋から出てしまっても風邪を引かない様に使う事が出来ます。

夏の上高地は晴れた日中は25度程度で明け方は10度程度にまで下がります。

10:00 明神館到着。通常1時間の距離を1時間30分で歩けた。途中休憩は1回のみ。

綺麗な沢沿いのルートは、所々で冷たい水に触れたので子供は飽きずに歩いた。

明神館では持って来たおやきを少々食べてトイレに行きました。ここには水場は無いです。

売店ではギリギリ許せる金額でお菓子類も置いています。

10:23 明神館出発。次第に子供は歩く事に飽きてくる頃。

僕は元気の素として普段あまり買わないジャンクフードを用意。

子供は特別なお菓子に感動してしばらく歩いてくれます。

行きの行程ではグレープ味の「グミ」を食べさせた。

ちょっとした休憩時にも元気の素を。

デジカメで写真を撮ったり、草花を観察したり苔を触ったり。

大人だけで行くより子供はよっぽど周りを見ながら歩いています。

子供の目線になって周りを見渡したり、親子の会話を広げられる良い機会ですね。

12:00 徳沢到着。通常1時間の道のりを1時間37分で歩けた。良いペースです。

夏の徳沢園には美味しいソフトクリームがあるのでここまではソフトクリームで

上手く釣って誘導しました。ここまで歩けただけでも子供に取ってはかなりの距離。

たくさん褒めてあげよう。テントマットを敷いてお昼ごはんを頂きました。

買った時は熱々だったおやきとお菓子等を食べました。売店には軽食も販売されています。

子供の様子次第では、ここのテント場で一泊も気持ちが良いでしょう。

徳沢ロッジには16:30〜19:30まで¥400で外来入浴出来ます。石鹸あり。シャンプー無しです。

テント場は一面が芝生で立ち木も多いので、気持ち良く過ごせそうです。

水場で水を補給。横尾にも美味しい水があるのであまり携行する必要はありません。

また必ずトイレに立ち寄らせます。

13:05 ゆっくり休んで徳沢出発。この先辺りから少々大きめの石がゴツゴツした道も

出てきますが、殆どフラットな道なので子供に負担は無いと思います。ただ小さな石でも

夢中だと転んでしまう事が町中よりよっぽど多いので、子供用の軍手(アウトドア屋で売ってます)を

させても良いかもしれません。

このあたりの道になると観光客が激減して、本格的な登山者が多くなってきます。

すれ違う時は「こんにちは」が自然に出てくる様になれれば良いですね。

知らない人にも挨拶が出来る様にゆっくりと見本を見せてあげましょう。

僕の愛娘は挨拶が苦手でしたが、この旅が終わる頃には自然と挨拶が出来る様になりました。

14:50 横尾到着。通常1時間の距離を1時間45分で歩けた。

当初の計画通り15時までに横尾に到着しました。

お昼寝の習慣のある子の場合は少々強行スケジュールかもしれませんが、

涸沢まで足を伸ばそうとするとどうしても横尾に到着したい所です。

山荘でテント場の受付をしてテントを張りました。売店がありますが

子供が好きそうなお菓子は少ししかありません。しかもしっかり山価格です。

時間に余裕があったので土手の向こうにある梓川に持参したエビスとフリフリジュース?を

冷やそうと沈めに行きました。

夕飯はビビンパと白飯1.2合、みそ汁、ペンネ、オイルサーディンです。

子供は辛く無いビビンパで僕はチューブのコチュジャンで辛くして食べました。

子供にアルファ米は可哀想なので是非いつも家で食べている米を持って行って

一緒に作って楽しみましょう。虫に刺されない様に蚊取り線香も持参しました。

特に子供が痒がったら、本人のやる気が衰退しかねません・・・。

16:00位から食事の準備に取りかかり、暗くなる前に片付けられると良いですね。

寝袋は2個用意しました。1個は-12度まで対応する冬用と0度程度までの3シーズン用です。

ジッパーをすべて開けて敷き布団掛け布団の様にしても良いかもしれません。

19:00 子供も寝て、長い一日が終わりましたね。明日は本谷橋までほぼ平坦ですが

その先の道のりはガレ場の登りです。しっかり休養します。

コーヒーなど飲みながら今日の出来事でも思い返して余韻に浸りましょう。

僕はろうそくランタンの灯りの下で小説を読んだり思った事などをメモする時間が好きです。

続く...