育児と冒険の履歴

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オール電化住宅での焙煎(ハンドロースト)事情

オール電化住宅での珈琲豆の焙煎方法について】

オール電化住宅では直火による自家焙煎(ハンドロースト)が困難ですよね。

今までガスコンロでハンドローストしていた環境が、オール電化になった事で

焙煎するにはどんな方法があるんでしょう?

オール電化住宅での焙煎方法】

1. カセットコンロで焙煎。

2. ホワイトガソリンで焙煎。

3. LPガスボンベを購入し焙煎。(無くなったら再充填可能)

4. 電気式の焙煎機を購入。

5. ガス契約を続行する。

6. 焙煎をやめて珈琲屋さんで焙煎済みの豆を買う。

1のカセットコンロでの焙煎コストは意外と安いかもしれません。しかし屋外で焙煎する方は

風で火力が変わってしまいやすい構造ですし、上昇する熱の勢いも風に左右されやすいので

室内で少量の焙煎には適していると思います。

2はいわゆるコールマンのツーバーナーでの焙煎です。もちろん屋外での使用に適しています。

3の小型のLPガスボンベを購入し、無くなったら充填してもらう方法もあります。ただしランニングコストは

高くつくかもしれませんが、オール電化にした勢いで、夢の焙煎小屋を建てて小型のガス焙煎機を設置するなら

最有力な設備だと思います。(羨ましい)

4の電気の力で焙煎する機械を購入する案もありますが、直火にこだわると電気式は候補から外れてしまいます。

電気焙煎機は生豆を入れてスイッチポンで焙煎がほぼ自動的に完了します。今までハンドローストで

わざわざ手間と時間をかけて焙煎してきた方法に馴染んだ方はその辺りをどう捉えるかでしょう。

電気式と直火での焙煎具合の違いも気になる所です。

5はガス契約するとオール電化にした意味が無くなってしまいますね。

6でも良い方は・・・。

そこで、如何にコストを掛けず家庭のガスコンロと同じ様に焙煎出来る環境を作るか?

因に、僕のコーヒー消費量は生豆換算で年間約6〜8kg、平均7kg消費するとして、

一度に焙煎する量はハンドロースト350gを基準として、年間20回焙煎した場合のコストを計算します。

【都市ガスを使用した場合の燃料コスト】

都市ガス1時間あたり大体コンロ強火で使用するガス料金は¥550、焙煎1回30分で約¥225になる。

上記計算で仮に年間で20回焙煎すると燃料代は¥4500。都市ガスは安いと思っていたけど、

実は上記単価の他に月々基本料金(¥1300位)が掛かる。焙煎一回の量に燃料代が¥225+α・・・。

コロンビア300g焙煎すると生豆代は約¥400、燃料代を足すと300gの価格は¥625位。

珈琲屋さんで焙煎された豆を購入するよりも安いけど。約30分間ハンドローストする労力と

美味しい焙煎直後の風味や新鮮さを味わう差額をどう考えるかですね。

【電気式焙煎機を使用した場合の燃料(電気)コスト】

小型の電気式の焙煎機でも電力消費量はオール電化の電力プランで使用電力を計算すると

1500wの電気焙煎機を日中時間帯に30分焙煎した場合、1回あたりの電気使用料は¥25、

朝晩で焙煎すれば¥17で焙煎コストはダントツの最安です。

焙煎機はピンキリで5万円程度から20万円まで。僕はハンドローストする時は一度に350g焙煎しますので

小型の物では350g焙煎出来ない機種もある様です。ハンドローストと比較する為、

ある程度の焙煎能力を考えて大きい焙煎機を選ぶと、20万円の電気焙煎機を購入し、

機器の寿命を一般的に10年と判断し年間20回焙煎すると仮定した場合、10年で200回焙煎で

一回あたりの機器代は約¥50。電気代と合わせると日中の電気代(+機器代)で1回焙煎すると¥75、

朝晩で¥67となりました。年間の電気代は¥340〜500で機器代が年間¥1000、合計で¥1340〜¥1500となります。

【ツーバーナー使用で焙煎した場合の燃料コスト】

純正ホワイトガソリンの販売価格について。(4リッター/約¥2500(1リッターあたり¥625))

ツーバーナーの燃料タンクは1.6リッターで満タン、片側トロ火で6時間〜両側全開で2時間燃焼出来る、

片側全開で焙煎すると1.6リッターで3時間燃焼する計算にしました。

焙煎1回で約20分だけど余裕を持って30分で計算すると、タンク満タンで6回焙煎可能。

4リッターの純正燃料価格だと1回の焙煎での燃料代は¥156となります。

十分安いと思いますが、大手ガソリンスタンドではホワイトガソリンを購入する事が出来るのです。

ガソリンスタンドに電話で確認後取り寄せする感じで、18リッター販売で約¥5000〜6000。

間を取って¥5500なら1リッター当たり¥305、

焙煎1回あたり¥76となり、純正ガソリンより燃料代は半分となります。

ガソリンスタンドのホワイトガソリンだと300gのコロンビアに燃料代を足すと¥375。

純正ホワイトガソリンでも¥456。都市ガスは¥625+ガス契約の基本料金でした。

僕のコーヒー消費量は生豆換算で年間約6〜8kg、平均7kg消費するとして、

一度に焙煎する量は350gが最高。そうすると年間約20回の焙煎。年間焙煎燃料は5.3リッター、

純正ホワイトガソリンだと年間燃料代は¥3312、大手ガススタのホワイトガソリンだと¥1616です。

1回あたりの焙煎燃料代が一番安いのは、

1. 電気焙煎機で焙煎1回¥17〜25(電気焙煎機の機器代は含まず)

2. ガススタで購入したホワイトガソリンで焙煎1回¥76となる。

3. 純正ホワイトガソリンで焙煎1回¥156

4. 都市ガスが焙煎1回¥225

オール電化なら初期投資で20万円の電気焙煎機を購入しても手軽に安く焙煎出来そうです。

が、やはり今までハンドローストでわざわざ手間と時間をかけて焙煎してきた方法に馴染んだ方は

生豆を入れてスイッチポン!に味気なさ?を感じるかもしれません。

そうなるとツーバーナーを使用した焙煎でガソリンスタンドで購入したホワイトガソリンを使用し

焙煎するのが一番馴染みがありそうです。ツーバーナーは火力を最大にすると

中心付近に火力集まりやすいですが、燃焼用に金属ネットを置いて焙煎するなど

色々と対策が取れると思います。ガソリン単価や都市ガスの価格は関東圏の2010年2月度の

大体の実売価格です。参考になりましたでしょうか?

【僕の焙煎事情】

ハンドローストで丹念に煎った珈琲豆は我が子の様に愛おしいですよね。

多少の焙煎ムラや取り除けなかった欠点豆さえも許してしまう大らかさ。

電気焙煎機で焙煎ムラがあったら機械のせいにしてしまう。

お店で買った焙煎された豆の中に欠点豆が沢山入っていたら、その店のせいにするでしょう。

ハンドローストなら自己責任。今日は急いで焙煎したから・・・と自分に言い訳も出来ます。

焙煎とはどうあるべきか!と計算された焙煎時間や職人気質で煎られた豆より

シャカシャカ焙煎しているうちに眠くなったりして少し焦がしてしまったりする時もある、

それでも自分で煎った豆が一番美味しいと思っています。

最高のコーヒー、美味しいコーヒーの感じ方は千差万別。

ハンドローストのゆっくりした時間や、肩肘の張らないゆるい感じが僕は好きです。