育児と冒険の履歴

子育てをしながら冒険し続ける記録

6歳児と行く涸沢

今年の夏休みも

幼稚園年長さんになったひよりと山へ行く計画を立てました。

去年の涸沢までの歩きを見ているとどこまでも行けそうな雰囲気。

6歳になった今年は、どんな場所が良いか色々と考えていました。

出来れば3泊以上出来る行程、幼稚園児でも危険が少ない山。



尾瀬は連日の豪雨で鳩待峠までの道が寸断。(現在は復旧)

桜平から入る北八ヶ岳もどこかのピークを踏まないと行程が短い。

八ヶ岳は子供には少々険しいルートだし・・・。

以外と6歳児を連れて3泊出来る山って少ないです。

ぎりぎりまで迷って、、

やっはり今年も涸沢まで行く事に決まりました。

第一に子供が行きたいって行ってくれた事。

第二に毎年行っているので、子供の成長がよくわかる・・・

ほんとはもう少しひねった場所も面白いのかなとも思ったけど

涸沢の往復をビール飲みつつのんびりテント泊も悪くないと。

でも今年は山だけの為に、わざわざ長野まで3時間もかけて

行ったんじゃ面白くないので、妻と下山後の楽しみを計画。

それは、また後ほど。



06:30 沢渡駐車場到着

前日は早めに子供を寝かしたので

今日は高速を降りた位からパワー全開。

到着前に朝食を済ませて身支度を開始します。



07:00 沢渡駐車場出発

上高地行きバス乗車。

大きな荷物はバス側面の荷物入れに入れられる事を初めて知りました。

何回このバスに乗ってるんだか。

世の中知らない事って多すぎる・・・



07:30 上高地到着

予定通り上高地に到着。準備を整えて出発。



07:40 上高地出発

今回のザック重量、

僕28kg 妻11kg 子供1.5kgです。

去年から若干軽くなった理由は・・・

コッヘル類の軽量化と僕と妻のミドルレイヤーの軽量化。

それで2kgの軽量化。あとは去年より1泊短い行程なので

食料1泊分1kg軽量化



09:00 明神館到着

予定通り明神館に到着。ここではトイレ休憩を兼ねて

少々休憩します。



09:35 明神館出発

まだまだ平地が多いので子供と

色々と山のルールなどを話しました。

なんだかんだ6歳児にはごまかしは通用しません。

大人と同じ様にしっかり話して話せば分かってくれます。



10:50 徳沢到着

順調なコースタイムでここまで到着しました。

ここではお昼ご飯を兼ねて少々休憩します。

持参してきたサンドウィッチとご褒美のソフトクリーム。

少々トイレの場所が遠いのはご愛嬌。



11:45 徳沢出発

十分に休憩をして出発します。

水場脇で水遊びをさせて出発します。



13:05 横尾到着

順調に横尾まで到着しました。

ただ、到着30分前辺りから

スコールのような雨が・・・。

出来るだけ濡れない様に、合間をぬってきました。

降ったり止んだり晴れたり。

夕方までそんな熱帯雨林の様な天候が続きました。



05:00 起床

ひよりはまだ寝ています。

朝の空気を感じながら、特製ココアを飲んで

体をONにします。



06:00頃に子供が起床。いつもと違う場所なのが分かると元気炸裂。



08:45 横尾出発。

ゆっくり準備して、昨日の雨で濡れたギアやテントを乾かしました。



10:20 本谷橋到着

順調に到着しました。

ここではひよりと水で遊びました。

ひんやり冷たいですが飲用は出来ませんよね。



11:00 本谷橋出発

ここからが、涸沢までの道のりで唯一の登りです。

ウチの家族(妻)はこの登りを3時間たっぷりかけて登ります。

特に今年は昼過ぎからの天候が不安定で、

この日もお天気雨?が降ったり止んだり。

レインウェアを着るタイミングが難しい。

去年までは子供の雨具はポンチョの様なかぶるだけのタイプでしたが



今年からひよりは上下別のレインウェアを持参しました。

いっちょまえに透湿素材のものです。

家族の中でひよりが一番登りに強い。

岩をピョンピョン跳ねながら登っていく様子が羨ましい。



14:20 涸沢到着

予定通りたっぷりと3時間かけて到着しました。

去年はカラフェスに来たのでやっといつもの静かな涸沢の雰囲気です。

先ずはテント場で3人用のテントが広げられる場所を確保します。

2人用程度の空間ならテントを張れそうな場所は多いのですが、

3人以上のテントとなるとなかなか張れる場所は有りませんね。

水とビールなどなどを調達して寛ぎます。

いやいや、ここまで良く頑張ったね~って

家族の頑張りを褒め称えましょう。



2011年8月9日

05:00 起床

まだ涸沢カールに日が差し込まない時間です。

涸沢岳あたりから奥穂あたりにかけて

モルゲンロードと言われる朝日に染まった姿を見ることが出来ます。

ただの朝焼けじゃん!って言わない事。



08:45 涸沢出発

今日はのんびり出発します。

ひよりの体力だと、一気に上高地まで降りることも可能なのですが

今日は徳沢まで戻り、のんびり徳沢ロッジの風呂に入ることにします。



11:00 本谷橋通過

順調に本谷橋まで来ました。もうアップダウンは有りません。

ここでちょっと休憩します。

ひよりは水に足をつけたガールので、

ここでも靴下を脱いでチャパチャパしてました。

穂高の雪解け水は超冷たい。これで飲む事が出来れば最高なのに。



14:00 徳沢到着

ひよりは大人のコースタイムと同じ様に歩く事が出来ました。

ここは平地で芝生でトイレも水場も近くて天国のようです。

さっさとテントを張って、徳沢ロッジへ風呂に入りに行きました。

さっぱりした所で、徳沢園でビールを調達して夕飯前に乾杯。



07:30 徳沢出発

今日はさっさと下山して松本市内の観光予定。

足早に出発!



10:00 上高地到着

予定通り河童橋に到着。トイレを済ましてバス乗車。

そして、駐車場に到着しました。




山頂に立つ事、多くの名のある山に入る事だけが、山の楽しみ、良さだと思っていた独身時代。

その頃には気がつかなかったけど、あの頃、自分は本当は何がしたかったのかと。。。

今になって思えば、あの時はただ一人になりたかったり、どれだけ長い間山に入れるか?みたいな。

自分への挑戦的な気持ちも多く有った様に思います。登山道で他の人に抜かされない様に、

後ろを振り返りながら足早に登ったりね。。。

でも子供が生まれ、足腰が強くなってきて一緒に山に登ることが出来るようになって

のんびりその行程や、家族で自然の中に身を置いて過ごす楽しみを感じることが出来ました。

まだ暗いうちにテント場を出発していく山岳部の集団。自分の時間を大事にするソロ登山。

そんな足早に急ぐ人達の光景をボンヤリと子供と見ていたら

勝ち負けや順位を気にばかりしていたサークル時代の様な野心と言うか、若い?燃えるような何かは

自分からだんだんと消えてきたように思います。その代わり、家族の時間を楽しみながら、

のんびり山を楽しむ事が、今の自分には一番大事なんだと思いました。



家族で3泊以上する登山は、荷物も多く、特に食料は半端ない量と重さ。

ソロなら2週間は籠れそうな位です・・・

その殆どを自分のリュックに入れて歩くと、

一家の大黒柱の責任の重さみたいなものが背中に伝わります。

そうそう、なんで3泊以上にこだわるのか?

自分のリュックに入る量とか背負う事の出来る限界の重さとか、

家族3人分の食料を程よくリュックに入れられる基準が3泊分なんだと思います。

2泊だと体力的にもリュックの容量的にも余裕すぎる。

いつまでも家族を守り続ける体力を維持したいし

山頂に立たずして達成した時の満足感に浸りたい。

その為の3泊なんだと思います。たぶん。

6歳になったばかりのひよりは大人の話をちゃんと理解し

自分で行動できるようになりました。

まだまだ親が山で感じて欲しいと願う思いと、子供の思いに違いはありますが

テレビも遊び道具も無い何日かで、自然の中で遊ぶ知恵とか

時間にとらわれない一日の流れ、空が明るくなったら起きて、暗くなったら寝る。

そんな一日を感じながら、子供なりに楽しく思っていたようです。

今回の3泊4日、下山後の2泊で何が楽しかったか聞いてみたら

「みんなで一緒に過ごせた事」と言ってました。

いつも休日は一緒に過ごせていると思っていましたが、

山での何日かは、家族との距離が一気に近づいて感じたんだと思います。

一緒に近い距離で過ごすのは家の中だけじゃなく、こうして自然の中にいる時だと、

いつもよりお互いが近くに感じる事が出来たんだと思います。



これからひよりは小学校になり、

いつか、部活や勉強で一緒につきあってもらえない日が来ると思います。

その時まで、今のピュアな?心を持っていの感受性豊かな時にこそ

楽しい思い出をどんどん作っていきたいなと感じた年でした。