育児と冒険の履歴

子育てをしながら冒険し続ける記録

涸フェス2012

今年も北アルプス、涸沢まで山登りに行きました。

4歳から涸沢までの道のりを歩いているので 今回が4回目、子供も小学1年生7歳になりました。 子供の体力を考えるとそろそろ涸沢まで1日で 到着出来そうな感じもしましたが、 子供と一緒だと時間が思う様に使えずヤキモキしたりするので 昨年同様に余裕を持って初日は横尾まで。 そして次の日に横尾から涸沢まで登る計画。 帰りも一気に上高地まで行かず、徳澤で1泊しお風呂に入りました。

嫁が多分13kg、子供が2kg位です。飲み水は含んでいません。 また、今回は一眼とレンズ2個、ミニ三脚を持っていきました。 (EOS 5D mk2 & EF50mm/f1.2L & EF 16-35/f2.8L) カメラ機材が全部で約3kg、4泊5日の家族3人分の食料などで、 僕の持ち分は合計で32kg+飲み水になりました。 【6泊7日行程】 1日目 出発〜上高地〜横尾 2日目 横尾〜涸沢【涸沢フェスティバル1日目】 3日目 涸沢ステイ【涸沢フェスティバル2日目】 4日目 涸沢〜徳澤【涸沢フェスティバル3日目】 5日目 徳澤〜上高地〜山梨 6日目 山梨〜軽井沢 7日目 軽井沢〜草津〜帰宅


涸沢1日目
朝早いので、子供はパジャマのまま車に乗せます。 頃合いに起こしてあげ、車内で着替えや朝食を食べました。 上高地出発は07:00。 この日は朝靄が綺麗でした。

途中、徳澤ではお決まりのソフトクリームも食べました。 少々長めに休憩して持参した朝ご飯も食べます。

そして横尾までの道のり。 徳澤で休憩している時に子供用のリュックに ヘルメットがくくり付けられていていて 気になっていたウーちゃん親子。ウチの子より1歳お姉さんだそう。 って事でウーちゃんと一緒に行く事になりテンションMAX! 引っ張られるようにどんどん進みます。

12:00に横尾に到着しました。 この時間なら涸沢まで行く事も可能ですが、 単調な山道に子供達も少々飽きてくる頃。 予定通り横尾で泊まり、明日に涸沢へ行く事にします。 ウーちゃん親子と隣同士にテントを張り、 梓川畔でゆっくり遊んだり木陰で昼寝をしました。


涸沢2日目
横尾は07:17に出発。

本谷橋でお昼休憩。 ここが最後の水遊び場です。本谷橋以後は細い湧水が山道右側みあるだけです。

子供はパンを食べて大人はお手製の行動食を。



最後の登りも子供達は跳ねる様に登ってました。

涸沢ヒユッテ直下に残雪も残っていました。

涸沢に到着です。開会式は恒例のワインで始まりました。 初日はキャンドルナイトで締め。


涸沢3日目
涸沢フェスティバル2日目です。 僕は朝一に奥穂高を往復しました。 子供同伴なら北穂の方が岩場の足さばきが緩いように感じましたが ザイテン付近と穂高山荘から上で子供とザイル等で繋ぐ必要があると思います。 北穂は梯子付近と山頂直下あたりの岩場でもザイルがあると安心です。 特に子供用ヘルメットがあると良いと思います。

今回の涸フェスはメーカーブースが徳澤に移動し 涸沢カールではヒユッテと小屋で行われるイベントがメインで 少々寂しい感じ。安全な登山、ロープワーク、テーピング講座、 気象の読み方、地図の読み方などなど 「超」がつく素人の嫁はイベントや講座は チンプンカンプンの様でしたがベテランの友達ママさんに連れられ 仲良く参加。子供たちは一日中残雪で遊んでいました。 僕は超有名なマムート所属、 国際山岳ガイド他肩書き多数の熊田さんに ロープワーク講座の後に子供とザイルで繋ぎ岩稜地帯を歩く術を 個人レクチャーして貰え、安全に子供と一緒に山頂を極めたり スリングの簡易ハーネスを作るなど、実践的でとても参考になりました。

午後はいろいろなイベントに参加しつつ、まったり過ごしました。 今までは親のそばを離れない事が多かったのですが さすがに小学生になるとテント場で同年代の子が居ると いつの間にか一緒に遊んでいます。 今年はウーちゃんと一緒だったので、 他にも何人かのお友達と一緒に遊んでいた様子。 人の少ない山やルートの多彩な場所だと、 仲良くなった友達と一日中遊ぶことはなかなか難しいですが 涸沢ならヒユッテと小屋を行き来したり、 残雪で遊んだり、岩場で遊んだり。 涸沢フェス2日目は一日のんびり過ごす予定の家族が多いので 仲良くなった友達とも長く遊ぶ事が出来たようです。

山女子2人は何やらテレビ、雑誌と撮影に大忙し。 ウーちゃんママもテレビの取材を受けてたね。


涸沢4日目
涸沢フェス最終日。 帰りは07:30に涸沢を出発。 早めに下山し本谷橋と横尾で休憩します。

お昼過ぎに徳沢に到着しました。

テントを張ったらマットを木陰に持ち寄って寛ぎました。

お風呂は徳澤ロッジで16:30より入浴可能なので それまでの間、のんびりしました。


涸沢5日目
徳澤からは早めに下山し あとのお楽しみに時間を取っておきます。

観光客でいっぱいの河童橋を横目に せっせと帰りのバスターミナルへ。 子供はどんどん成長して、とうとう大人と変わらない速度、 場所によっては大人以上の速度で歩く事が出来ました。 単調な山道でも黙々と歩く事が出来たり、 自分から綺麗な植物や景色、何かしらの楽しみを見つけ歩く姿は、 まだまだ子供だと思う親の気持ちとは違い、 そこには普段は見る事が出来ない成長した姿 一回りも二回りも成長した子供の姿を見ました。 いつもとは違う環境で家族で一緒に過ごし たくさん遊べた事が何より一番うれしい様でした。

親の思いとは違い、子供が「山が好き」と言ってくれても 山頂を極める達成感だったり、尾根を縦走する楽しみや奥深い山麓の自然など 実際は、親が感じて欲しいと願う魅力とはちょっと違う所が好きな様です。 子供にしか持っていない、純粋で混じりけの無いピュアな心で 山や水、緑、空気を感じていました。

大人になっても今の一瞬を忘れない様に 子供の感性を大事にして、 これからも山に対し子供が興味を持ってくれるならば いつでも連れて来たいと思いました。 2012年8月某日  Kai 涸沢番外編へ続く