育児と冒険の履歴

子育てをしながら冒険し続ける記録

8歳児と行く涸沢

今年も夏休みに北アルプスに行きました。

子供も8歳になり小学2年生。

そろそろ上高地から涸沢まで一日で行く事が出来ると思い、

その後は北穂・奥穂に登る4泊5日です。


今回は妻は一緒に行けませんが、

下山後、徳澤で合流し憧れの徳澤園に宿泊予定。


8歳児はお腹の好き具合で

大人と同じ量を食べる時もあるので

4泊5日の食料計画は大人2人として計算して、

予備の食料は持たず、

たまに出る余った食材を予備としました。

今年はキャベツを丸ごと1個、

その他、ソロなら重くて絶対入れない食材多数。

大人だけなら山の食事も手抜きが出来ますが、

子供の好みや多少の栄養バランスを考え始めたら、

アルファ米フリーズドライでは可哀想です。

そうなると、どうしても食材が重くなってきて、

かなり贅沢な食事になりました。

なので、せめてカメラ機材は軽くしようと言う事になり・・・。

替レンズ無しでも合計2kg。

(Canon EOS-5D mk2 & EF50m/m f1.2)

総重量は34kgです。

子供には着替えとレインウェア、

そして意外とかさばるお菓子類を持たせ合計4kgでした

ランドセルに教科書などをいっぱい入れた時も

結構重量があるし、ランドセルにはウエストベルトも無いし

この重さは問題無いと判断。

しかし去年までのリュックでは収まりきれず

幅広のウエストベルトが付いている大人用の小型リュックから、

サイズが小さめの物を何度も試着を繰り返して、

ある程度ウエストベルトのしっかりしたリュックを購入しました。

そして登山靴。6歳から7歳にかけて

20cmの靴を履いていましたが、

足の親指が先に当たると言われ、

急遽、子供用登山靴も購入。今回は22cm。

小学2年生は一番小さな大人のウェアとの

接点部の様に感じます。

靴はこれ以上大きければ、大人用から選択する事も出来ます。

ウェアもブランドによりますが、

小学校2年生になると

大人用のSサイズやXSサイズが着られる様になってきました。

子供用のウェアは意外と種類が限られるので、

種類の豊富な大人用から選択出来る様になるのは嬉しいです。



1日目〜上高地から涸沢〜

自宅を出る時間は去年より早め、

沢渡到着は05:45。上高地到着は06:30でした。

天気にも恵まれ歩くペースも良い感じ。


コースタイム以上のペースで順調に進み本谷橋に到着。


今年は残雪が多い様で、

涸沢ヒュッテ直下は一面の雪でした。


そして16:00に涸沢に到着。

少々ゆっくり歩き過ぎました。

テント場は人が少なく、

広くて平らな場所も確保出来ました。


天気次第で次の日は北穂を往復しようと思い、

ルートを双眼鏡で確認中。

通称「昼寝岩」の先で雪遊びなど。

でも夕方にかけて天気は下り坂・・・。



2日目〜涸沢停滞〜

2日目は降ったり止んだりの不安定な気候。

楽しみにしていた北穂は中止にして、

ヒュッテや小屋を行き来したり、

周辺を散策したりしました。



3日目〜涸沢から徳澤へ〜

3日目は奥穂に登りテント泊の予定でしたが、

昨日に続き今日も天気に恵まれず。

連日の雨で子供も飽きてくる頃だったので、

下山する事に。


本谷橋を過ぎると天気は回復してきて曇りがちに。

横尾でテント泊する予定でしたが、

子供の体力はまだありそうだったので、

徳澤まで行く事に。


徳澤に到着する頃には雨は上がり曇りに。

手頃な場所にテントを張りロッジに風呂に入りに行きました。



4日目〜徳澤〜

4日目は昨日までの天気が嘘の様な晴れの日。

妻と徳澤で夕方に合流する計画です。


川遊びをしたり


芝生でゴロゴロしたり。


そして夕方無事に妻と合流。

遥々グリーン席で乗り継ぎ、

かなりVIPな旅だった様で。

妻は今年初めて徳澤園の個室で疲れを癒す様です。

僕たちはテントでしたが・・・。



5日目〜徳澤から上高地へ〜

最終日も、またまた曇り。

しかも朝から風が何だか怪しい。

テントを撤収している間に、

天気はまたまた雨に。

大きな木の下で荷造りをして

早々上高地へ移動開始。


なんとか上高地に着く頃には

雨が上がり記念写真などを撮る余裕もありました。

そして河童橋に到着し

4泊5日の道のりが終了しました。

涸沢に来るのは今年で子供と5年連続でしたが、

今年は今までで一番天気に恵まれない年でした。

頂上に立つ事は出来ませんでしたが、

子供は雨や頂上に立てなかった事へ、

特に気にする様子も無く、

楽しい思い出になった様でした。

登りでの体力や休憩後の回復力。

そして、どんな場面でも遊べる何かを見つける能力。

そんな光景を見ていたら既に親の能力を優に超えているんだなぁと

しみじみ感じました。


一緒に時間を共有して、

雨の中、テントで過ごす時間や、

レインウェアを着て歩く道、

通り抜ける霧と風。

テントを叩く雨粒の音。

一瞬雲の切れ目から望む星空。

雨が降らなければ感じる事の出来ない、

自然の匂いを共感し、

大人では楽しさを見いだせない雨の一日でも、

子供は楽しみを見いだしてくれて

一緒に笑って過ごす事が出来ました。

山登りの楽しみは色々ですが、

こうやってストイックに何かを制覇しない、チャレンジしない

ノンビリ気ままな山登りも、また良いもんだなと、

子供と山に登る度に感じます。


今年は父親と娘という2人での涸沢。

異色というか何と言うか

なかなか父&娘の組み合わせでの登山は珍しいと言われました。

一人の子供として、女の子として、女性として

時に叱り、時に甘やかし、時にドキッとする。

いつしか一緒に山へ行く事は無くなるであろうその日まで、

思い出を作ってあげたいと感じたのでした。



〜番外編 軽井沢〜

下山後は軽井沢へ移動し、

倒れる様にベットに吸い込まれる・・・。



6日目〜番外編 草津温泉

6日目は早朝にチャリでパンを買い

嬬恋で新鮮キャベツの写真を激写。

草津温泉へ疲れを癒しに行きました。

白旗の湯・千代の湯と無料の公共浴場を制覇し

今年は最後の無料公共浴場 地蔵の湯に浸かりました。

以上。