九州縦断自転車の旅〜3/7〜
当初の予定は大牟田から本渡まで行き、フェリーで水俣へ行くはずだった・・・
が、昨日の疲れと今日の比較的短い走行距離を考えると、
道ばたの温泉に入っても罰はないだろう・・・と。
次第に山が多くなりアップダウンが続く。一番緑が綺麗そうな箇所で
温泉に立ち寄った。が・・・
サッパリして外に出たら?ん?Rain?
予定の水俣までまだ100kmはある。とりあえず雨具を着るが、
気分が乗らず、足取りもなんだか重い。
峠道が多く、思うように飛ばせなかった。
雨の時は、サングラスを変える。
2個持ってる訳ではなく、レンズが変えられるだけの話し。
いつもは、表面がミラーになった、ほんのり茶色の世界に見えるレンズ。
赤に対してコントラストが向上する。
雨の時には、イエローのレンズに。
白系のコントラストが上がって乱反射を防ぎ、水滴が付いても見やすいのだ。
休憩の回数も次第に増え、とうとう地図で代替案を練る。
宇土半島を渡った所からの御所浦行きのフェリーが出ている。
「御所浦」?小さな島のようだけど水俣行きのフェリーは
翌朝に出ているとの情報を入手。そのフェリーに乗れればロスは少ないかもしれない。
御所浦行きのフェリーは釣船の様な小さなフェリーだった。
乗ったのは私ともう一人中年の男の人。
自転車は最後部にくくり付けられた。
御所浦は、恐竜の化石が出てきた大小の島々から成る町だ。(観光案内図にて)
道路は海岸線を走っている一本のみ。
のどかで、平和で、時間を忘れたパラダイスだった・・・
しおさい館なる観光案内所兼お土産売り場で情報収集。
あまりにも平和でローカルで人が少なかった為、勝手に野宿するもんなら
村人総出で狩られそうだったので、観光課の課長さんに許可を頂く事に。
廃校になった小学校裏の庭に今日のテントを張り、食材は近くのスーパーで購入。
次の日は、しおさい館という観光案内兼お土産屋さんの所でマッタリと時間を過ごしました。
そこで、美人オレンジ2人衆&ミス御所浦と楽しいひとときを過ごさせて頂きました。
せっかくの御所浦も、雨で周辺の島々も見えませんでしたが、明るい笑顔をもらって元気になりました。
11:10水俣行きのフェリーが出る時、
ずっと手を振って頂いた事、乾いた心にスーッと染みこみました。
スピーカーからは、
「自転車旅行の◯◯さ~ん、頑張ってくださ~い」と・・・
最後まで温かった御所浦の人々。
絶対にまた訪れる事を約束したのは言うまでもありません。
5月19日 走行距離98km 〜〜Kai〜〜