育児と冒険の履歴

子育てをしながら冒険し続ける記録

ままごとキッチンの作り方

作り始めてから色々と細かい仕上げ方法に悩みました。
出来るだけオリジナルにしたかったので、デザインや仕組みは
既製品に無い作りにしたかったのです。
設計図も作らず作っていったので参考にならないかもしれませんが、
喜んでくれる娘の姿を思い描きながら試行錯誤する時間はとても有意義でした。

写真では分からない不明な点や細かい仕様など分かる範囲で質問も大歓迎です。
みんなで愛情いっぱいのままごとキッチンを作りましょう!

木の結合にはコースレッドを使用し下穴無しでねじ込みますが、ネジが見えるのは見栄えが悪いので、9.5m/mの穴をあけその中にネジを打ち、その後に10m/mの丸棒を打ち込み、はみ出た部分をダボ切りで切断します。仕上げに軽くヤスリを掛けています。ダボは正確に打つと仕上がった時にアクセントとなり綺麗に見えます。ボンドは殆ど使用していません。子供が使う物には出来るだけ安全を心がけます。

 

 


 

 

 

キッチンの下の扉は左側が収納で右側は電子レンジの設定にしました。電子レンジと言っても中央に据え置きの棚があるだけです。3歳にもなると大人が電子レンジを使っているのをよく見ていてままごとしながら適度にレンジでチンしています。左の扉は右開きで電子レンジは我が家で使っている物と同じ上開きにしました。レンジのドアの部分に中が見える様にアクリル板をはめ込んでいます。電子レンジのスイッチを作る事も考えましたが、全体のイメージにマッチせずスイッチは無いままで長女の様子を見ました。どうやら無くても適当にコンロのノブや取っ手などを「ピッ」と操作音付きで押していた為問題ありませんでした。


 

 

水道はハンドル部分が回り蛇口が動きます。水が出てくる?所は穴のあいた丸棒を45度で組み合わせてヤスリでラインを出します。中心に長いビスが通っています。流しもすべて木で作っています。台所用のステンレスボールなどで流しを作る事も考えましたが、あえて木で作る事で個性を・・・お陰でかなり苦労しました。因みに流しは大きめに作る事で手持ちのままごと食器や鍋などが洗いやすい?です。蛇口と流しは、ままごとキッチンで最も使用頻度が高い?箇所です。


 

 

 

魚焼きグリルはままごと用の魚が入る様に作りました。最後まで引き出せばそのまま外せます。脱落防止のストッパーを付ける事も考えましたがグリルの奥に物が詰まった場合取り出しにくいと考えストッパーは付けませんでした。グリル内部は下面をあえて付けず物が中に入っても下のエリアに落ちる様にしました。またグリルは全体の90パーセント近く引き出しても手前に落ちないようにレールを作っています。コンロのツマミは左右60度位で動かせます。この辺りの仕上げはいつも使っている本物キッチン?の仕様に合わせて作った方が良さそうですが、今の本物キッチンのグリルはノブを回さず、押し込んで点火するスイッチタイプなんですよね。長女は当初このノブの使用方法に戸惑っていました。でも丸く大きなノブはままごとキッチンの可愛らしさのアクセントになっているから外せません。


 

使用した電動工具は大まかな木の切断に丸ノコ、ネジの打ち込みと穴あけなどにドリルと流しや魚焼きグリルの穴にジグソーを使用しました。すべての面はヤスリで仕上げました。また角もヤスリで面取りをしています。かなり広範囲にヤスリを掛けるので電動サンダーを使用しました。また木材は購入時、節が気にならず目が綺麗で、反りが無く、同じ長さなら重いものを選ぶのがポイントです。
塗装は天然素材のOSMO製エキストラクリアーで手あかや水染みなど表面の保護をしました。塗装していない方が好きなのですが、やはりどんな場面でままごとしても対応できる作りになっていないとせっかくの手作りが台無しになってしまいます。OSMOエキストラクリアーはどんなに塗っても色味やツヤは変わりません。



長女にプレゼントしたのが2歳頃、現在まで1年半経って未だに飽きずに遊んでくれているのはやはり嬉しいですね。長女より小さな友達が遊びに来た時にお姉ちゃんぶってままごとしたり、最近では手荒れ防止の手袋をしているママのまねをして、ニットの手袋をして洗い物をしたり。一日ずっと遊んでくれる訳ではありませんが家の中での遊びの定番となってくれているようです。先日、とうとう過酷な使用に耐えられず、ままごとキッチン下の扉の蝶番がネジごと外れてしまいました。蝶番は適度に大きな物でネジは多少長い物に変更した方が耐久性がありそうです。

 
追記(2014年11月)
長女も9歳になりました。その後、このままごとキッチンは新居の子供部屋に持ち込まれ大事にしてくれています。自分で言うのも何ですが、遊びに来た男の子の乱暴な使用にも耐え、よく壊れなかったなと感心します。
 
今度は次女がこのままごとキッチンで遊ぶ番です。
 
子どもたちは、成長しやがて結婚し子供を授かり、
その子どもたちが、またこのままごとキッチンで遊んでくれる事が夢です。

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